西条中央に掘られた井戸で、現在は白牡丹酒造の敷地となっている。はるか昔から人々が喉を潤したといわれる銘水である。
この井戸でくみ上げた水を使って蔵元が醸造していたこともあるそうだが、現在でも近隣地域では、西条の各蔵の井戸が設置されている。
他に、広島の有名な井戸としては、竹原市竹原の「昭蓮寺の井戸水」、そして広島市の「比治山の井戸水」が挙げられる。
いずれも、悪化しがちな周囲の環境から、水の清らかさを保つために、各地の蔵元が懸命の努力を続けている。貴重な広島の「名水」を、これからも大事に守りたいものである。
水が「硬い・柔らかい」などと言われても、意味が分からないかもしれないが、酒造りでは重要な要素の一つである。
普段あまり意識していないかもしれないが、ミネラルウォーターにも「硬水・軟水」の表示がしてあるので時々意識してみていただきたい。